Amazonのサーバー向けカスタム・プロセッサ「Graviton」はArm 16nm Cosmosベースでコストを45%削減
2018年11月27日、Armはサーバー向けプロセッサにおけるAmazonとの協業について発表した。
発表によるとAWSが同社のグラウドビジネス向けに開発したArmベースのサーバーチップ「Graviton Processor」は、Armが先頃発表した新ブランド「Neoverse」のCosmos PlatformをベースにAmazonが2015年に買収した「Annapurna Labs社」のチームが開発した。「Neoverse」はサーバーなどをターゲットとするCPUプラットフォームで、CosmosはCortex-A72/Cortex-A75をベースとした16nmのプラットフォームである。
AWSは「Graviton Processor」ベースのサーバーを既に運用しており、AWSユーザー向けに同サーバーを利用できるEC2 A1インスタンスを新たに用意した。A1インスタンスを利用することでAWSの利用コストは最大45%削減できるということで、それは「Graviton Processor」のチップコストの低さと消費電力の少なさを意味している。
Armによると「Graviton Processor」を含め、今年のArmベースのサーバーの出荷数は100万台を超える見通しだという。
※Arm
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2018.12.01
)