Armが機能安全プログラムと自動運転対応の車載専用プロセッサ「Arm Cortex-A76AE」を発表
2018年9月27日、Armは機能安全プログラム「Safety Ready」と自動運転対応の新型プロセッサ「Arm Cortex-A76AE」を発表した。
機能安全プログラム「Safety Ready」は、機能安全の実装を容易かつ低コストにすることを目的にArmが顧客向けに用意したもので、機能安全規格ISO 26262とIEC 61508に対応する一元管理されたソフトウェア、ツール、コンポーネントなどをArm製品のユーザーに提供する。既存のArm製品だけでなく、今後リリースされるArm製品もその対象となっており、車載システムに向けたArm製品の更なる利用推進を狙っている。
「Arm Cortex-A76AE」は、車載用に独自設計された7nmプロセスをターゲットとしたプロセッサで、車載要件に応える安全機能として「Split-Lock機能」を搭載。同機能によりSoC内のCPUクラスタを「スプリットモード」で構成し、かつCPUクラスタ内のCPUをロックステップ方式で実行することができる。また「Arm Cortex-A76AE」は、車載向けに電力効率/低消費電力化の面でも優れた性能を発揮するという。
※画像はArm web上のデータ
なお「Cortex-A76AE」のAEとは、「Automotive Enhanced」の略で今後も製品名にAEを冠したプロセッサがリリースされる予定。Armの公開したロードマップによると、AEシリーズ・プロセッサの第二弾として、「Helios-AE」および「Hercules-AE」が2019年以降に製品化される計画となっている。
※Arm
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2018.09.28
)