Cadenceのパワー・インテグリティ解析ツール「Voltus」が大規模並列処理への対応で性能を最大5倍向上
2018年7月24日、Cadenceは同社のパワー・インテグリティ解析ツール「Voltus」の機能強化を発表した。
発表によるとCadenceは「Voltus」向けに新たな大規模並列処理オプション「XP (extensively parallel)アルゴリズム」を用意。これは先端プロセス・テクノロジーにおけるパワーグリッドのサインオフ処理に対応するもので、パフォーマンスは最大5倍向上、マシン数百台、CPU数千個での並列処理においてもほぼリニアなスケーラビリティを実現するという。
元々「Voltus」には並列処理機能が備えられており、最大10億インスタンスの大規模デザインに対応していたが、今回の「XPオプション」により更に大規模なギガスケールのデザインに対応可能となった。なお「Voltus」は先日発表されたCadenceのクラウド環境でも利用する事ができる。
発表には「Voltus」のユーザーであるHiSiliconが歓迎のコメントを寄せている。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2018.07.24
)