CadenceとNational InstrumentsがRF開発を中心とした協業を発表

2018年5月30日、CadenceとNational InstrumentsはRF開発を中心とした両社の広範囲に渡る協業について発表した。


発表によると両社の協業の目的は、次世代の無線、車載、モバイルICおよびモジュールの半導体開発とテストプロセス全体の強化。この協業と合わせてCadenceは新たに「Virtuoso RF Solution」を発表した。

「Virtuoso RF Solution」はRF技術者向けのソリューションで、「Virtuoso RF Solution」を利用することでカスタムIC設計プラットフォーム「Virtuoso」からRFモジュールとRF IC全体の設計、実装、解析が可能となる。

今回の両社の協業において、「Virtuoso RF Solution」にNational Instrumentsの3次元電磁界シミュレータ「AXIEM」を組み込めるようになった。これによりRF技術者はRFICとRFモジュール設計に向けた様々な電磁界解析手法が使用可能となる。

また両社は、National Instrumentsの回路設計ソフトウェア「Microwave Office」とCadenceの回路シミュレータ「Spectre®」間で、GaAs、GaN、シリコントランジスタモデルの一貫したシミュレーション動作を確実に実現するために、共通のトランジスタモデルの実現に向けて協業するとしている。


= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2018.05.30 )