ルネサス、機能安全を睨んだ車載用チップの稼動時テストにSynopsysの「DFTMAX LogicBIST」を採用
2018年1月23日、Synopsysは同社のDFTソリューション「DFTMAX LogicBIST」の採用事例を発表した。
今回発表したのはルネサス エレクトロニクスによる採用事例で、ルネサスは車載向けミックスドシグナル製品のデジタル・ロジック部のパワーオン・セルフテストに「DFTMAX LogicBIST」を採用した。その背景には、機能安全対応において、ミックスドシグナル製品の比較的規模の小さい論理部においても起動時の高い診断カバレッジが要求されるという事情があるようだ。
「DFTMAX LogicBIST」には、チップ起動時の製造故障をチェックしてレポートするパワーオン・セルフテスト(POST)機能が備えられており、少ない工数で高い故障テスト・カバレッジを達成可能。Synopsysの「DFTMAX™」ベースのテスト圧縮フローに容易に統合できる点もユーザーにとってのメリットとなっている。
なお、ルネサスではより故障カバレッジを上げる手段として、RTLレベルで故障検出率を解析する「SpyGlass DFT」も活用する場合があるという。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2018.02.02
)