2017年10月の世界半導体市場は前年比21.9%増の370.9億ドルでまたしても売上記録更新
2017年12月4日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2017年10月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると、2017年10月の世界半導体売上は前年同月比21.9%増、前月比3.2%増の370.9億ドルでまたしても単月売上記録を更新した。記録の更新はこれで7カ月連続。単月売上が前年実績を上回るのは15ヶ月連続となる。この史上最高の活況を受けてWSTSは先頃発表した秋季半導体売上予測を4090億ドルに引き上げた。(春季予測では3914億ドルとしていた)ちなみに民間調査会社のGartnerは4111億ドルと予測している。
2017年10月の世界半導体市場を地域別の売上で見ると、8月、9月に続いて全ての地域で前年比2ケタ増の売上を記録。北米市場は前年比40.9%増と驚異的な伸びを7月以降継続している。次に対前年成長率が高かったのは欧州市場で19.5%増と成長率ではトップシェアの中国市場を上回った。中国市場は前年比19.1%増と活況を維持しているが9月以降緩やかに勢いが落ちている。
日本市場の売上は各地域の中では最も低い32億ドルで対前年比10.7%増だった。売上を円ベースで換算すると前年比約20.5%増の約3614億円で前月比約4%増となる。
※SIA
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2017.12.05
)