CaviumがCadenceの最新エミュレータ「Palladium Z1」を採用
2017年2月2日、Cadenceは同社のエミュレータ「Palladium Z1」をCavium社が採用した事を発表した。
Caviumはネットワーク、サーバー向けに様々なプロセッサ/SoCを提供しているが、今回「Palladium Z1」の採用に伴う具体的な製品ターゲットは不明。明らかにされているのは採用した理由で、多様性、コスト・パフォーマンス、短TATの3つが挙げられている。※詳細はCadenceプレスリリース文参照
発表に寄せられたCaviumのコメントを見ると特定の製品開発向けという訳ではなく、社内の検証インフラの拡充を目的に「Palladium Z1」の導入を決定したようだ。
「Palladium Z1」は2015年11月に発表されたエミュレータで、最大16ラックの構成で92億ゲートのデザイン容量に対応。400万ゲート単位で最大2304人のユーザーが個別のジョブを実行できる。
ちなみに国内では富士通がスパコン京の後継品の開発向けに「Palladium Z1」を採用している。(昨年10月Cadenceが発表)
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2017.02.14
)