S2Cが自社FPGAプロトタイピング環境とARM純正開発環境とのインタフェースを提供
2016年10月18日、FPGAベースのプロトタイピング・システムを手掛けるS2Cは、新製品「Prodigy Interface Module for ARM Juno」のリリースを発表した。
S2Cによると、新製品「Prodigy Interface Module for ARM Juno」は、S2CのFPGAプロトタイピング・システムとARMの純正ソフトウェア開発環境「Juno ARM® Development Platform」を接続するもので、ARMv8-AアーキテクチャをベースにしたデザインのFPGAプロトタイピングに利用する事が可能。S2Cは同インタフェース・モジュールの利用者向けにリファレンス・デザインを用意している。
「Juno ARM® Development Platform」は、ARMv8-AアーキテクチャのCortex-A72およびA53ベースのSoCを搭載するARMのソフトウェア開発環境で、同環境をS2Cの「Prodigy FPGA Prototyping Platform」に接続することで、ARMベース・プロセッサとユーザーのカスタム・ロジックを含めたシステム全体のプロトタイピングが容易かつ効率的に実現できるようになる。
FPGAプロトタイピングのソリューションを提供する各社は、ARMベース・システムのプロトタイピング向けに以前からドーターボードやバーチャル・プラットフォームとの連携など様々なオプションを提供しているが、今回S2CがリリースしたようなARMの純正開発環境と直接繋がるソリューションは、ユーザーにとって最も効率的かつ低コストなソリューションと言えるだろう。
※画像はS2C社提供のデータ
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2016.10.24
)