ARM売上報告、15年は前年比15%増の14億8860万ドルで過去最高を更新
2016年2月10日、ARMは、2015会計年度第4四半期(2015年10-12月)の売上を報告した。
ARMの2015年Q4の売上は、前年比約14%増、前期比約8.6%増の4億790万ドルで四半期売上として過去最高を記録。税引き前の純利益は約2億1020万ドルで英ポンド・ベースでは前年比約17%増だった。
ARMの2015会計年度の売上合計は前年比15%増の14億8860万ドルで過去最高を記録。税引き前の純利益は約7億8634万ドルで英ポンド・ベースでは前年比約24%増だった。
2015年も順調に売上を伸ばしたARMだが、対前年比の売上推移をみると2015年Q4は僅かに失速。世界スマホ市場の停滞などの背景を考えると2016年の成長率は従来通りとはいかなそうだ。
ARMのQ3売上の内訳を見ると、プロセッサ・ライセンスの売上は前年と同等、プロセッサ・ロイヤリティの売上は前年比約30%増と前Q3に続いて大きく伸びた。全売上に対しロイヤリティ売上の占める割合は53%となっている。
2015年Q4におけるプロセッサ・ライセンスの契約数は51件で、最新のARMv8-Aアーキテクチャ・ベースのプロセッサのライセンス契約が11件、昨年11月に発表したばかりのARMv8-Mのアーキテクチャ・ライセンス契約が1件、GPU Maliのライセンス契約が8件含まれている。またプロセッサ・ライセンスとは別に同社初となる7nm プロセス向けフィジカルIPの契約が1件あったという。ライエンス契約の内訳は下記の表の通り。
2015年Q4で出荷されたARM搭載チップの総数は約40億個で前年よりも約16%増えた。
※画像はARM発表資料より抜粋
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2016.02.16
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