京セラドキュメントソリューションズがインドの検証IPベンダSmartDV社のAMBA検証IPを世界採用

2015年9月4日、検証IPにフォーカスしたインドのIPベンダSmartDV Technologies社は、京セラドキュメントソリューションズ社が同社のAMBA検証IPスイートを採用した事を発表した。
発表によると京セラドキュメントソリューションズは、SmartDVの提供するAMBA AHB、APB3、APB4、AXI3、AXI4の検証IPを世界の開発拠点で採用。これまでは自社開発のAMBAモデルを用いていたが、コスト、リソース、更なる品質改善という観点からSmartDVの検証IPの利用へと移行した。

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SmartDVは2014年にDACデビューを果たした新興のIPベンダで、その検証IPラインナップの豊富さとパフォーマンス(速さ)、そして価格の安さをウリにしている。また、SmartDVは独自の開発言語を用いて検証IPを開発しており、元となるソースから顧客のカスタム要求に対応したSystemVerilog,Verilog,SystemCの各種IPを自動生成して製品として販売しているため、顧客の検証環境に合った検証IPを迅速に提供する事が可能。もちろん標準的なUVM,VMM,OVMといった検証メソドロジは一通りサポートしている。
今回の京セラドキュメントソリューションズによる採用事例は、国内企業としては初めて公となる事例のようだが、SmartDV社の顧客は既に世界で80社以上、大手半導体ベンダ数社もユーザーとして名を連ねているという話。つい先日もLattice SemiconductorがSmartDV社のUSB Power Deliveryの検証IPを採用している。
※SmartDV社製品に関するお問い合わせ先:kawahara@nextream.bz

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2015.09.07 )