Cadenceの11世代目の「Tensilica Xtensa」はローパワー&省メモリを実現

2015年1月13日、Cadenceは同社のコンフィギュラブル・プロセッサ「Xtensa」の最新版を発表した。


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Cadenceが発表した新しい「Xtensa」はTensilicaプロセッサとして11世代目に当たる製品で、Xtensa LX6とXtensa 11の2系統のラインナップ。既に製品としての出荷が開始されている。

新世代製品として大きく変わったのは、「Xtensa LX6」において4から16バイトまでの任意の命令長のVLIW命令が使用可能となった点。これによりコード・サイズを最大25%削減することが可能となりローカル・メモリやキャッシュのサイズを削減できるようになった。

またその他にも以下の通り、複数のローパワー化が実現されている。

・キャッシュ・メモリを動作中にパワー・ダウンするオプションを用意
 ローカル・メモリの消費電力を最大75%削減可能

・プロセッサコアのダイナミック・スイッチング・パワーを最大25%削減可能

・関数の高速化によりデータ・キャッシュの読み出し回数を削減
 システムの消費電力を削減可能

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2015.01.27 )