Calyptoが第三世代と称する新HLSプラットフォーム「Catapult 8」を発表
2014年12月2日、高位合成ツールをはじめフォーマル検証ツール、ローパワー設計ツールを手掛けるCalypto Design Systemsは、同社高位合成ツールの新バージョン「Catapult 8」を発表した。
発表によるとCalyptoは今回発表した「Catapult 8」を第三世代の高位合成ツールと称しており、初期の市場を形成した第一世代の高位合成、入力がSystemCとC/C++ベースとなり、人手と同等の自動化を実現した第二世代の高位合成よりも、設計・検証の両面で大幅に生産性を向上できるとしている。
具体的には、Calyptoが「Catapult 8」の特徴としている下記5つが設計および検証の生産性を向上するための大きな柱となっており、Calyptoは「Catapult 8」によって高位合成の導入障壁多くを解消できると主張する。
・複雑な設計を収束させるために必要なユーザーからの制御性と予測性
・10倍のキャパシティを持つ、包括的な設計管理とデザインの組み立て機構
・標準的な機能検証メソドロジとの統合
・パワーと検証に最適化されたレジスタ・トランスファ・レベル(RTL)コード
・SystemCとC++の2つの言語をネイティブにサポート
今回発表された「Catapult 8」は、一つ前のバージョンである「Catapult 7.2」から導入された新しい高位合成アーキテクチャーで構成されており、SystemCとC++をネイティブにサポート。合成品質やキャパシティなど高位合成のコアも含めた機能改善が図られているほか、検証手法やローパワー手法など高位合成をより効果的に運用するための技術をサポートしており、それを競合製品との差別化ポイントとしている。
またCalyptoは新製品「Catapult 8」のリリースと合わせて高位合成用のライブラリ「CatapultCatware」の提供を開始。「CatapultCatware」はパラメータ化され簡単に設定変更が可能なSystemC/C++のソースコード・ライブラリで、フィルタやFFTなど各種広範なライブラリが用意されているという。
※画像は全てCalypto Design Systems提供のデータ
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2014.12.08
)