SynopsysがAMDのIPを買収すると同時にAMDのIP R&D部隊150名を雇い入れ
2014年9月18日、Synopsysは、AMDとのIPに関する契約内容を発表した。
発表によるとSynopsysとAMDは、IPの提供で複数年の契約を締結。これによりAMDはSynopsysの提供する16/14nmおよび10nm FinFET向けのインタフェースIP、ロジックライブラリ、アナログIPそしてメモリ・コンパイラを利用可能に。また、この契約に伴いSynopsysは、AMDの保有するインタフェースIPならびにファウンデーションIPを買収し、合わせてAMDのIP R&D部隊150名のエンジニアを雇い入れる事になった。
SynopsysのIP利用と本業外のIP開発の切り離しを求めるAMDと、IPポートフォリオを拡張したいSynopsysの利害が一致し、両社は今回の合意に至ったと推測できる。
Synopsysはこれまで様々なIPベンダを買収し、資産と人材の獲得を進めてきているが、単独のIPベンダではない半導体ベンダのIP資産の買収を発表するのは恐らく今回が初である。
IPの部品化と流通が進む今日のSoC開発を考えると、今後今回のような半導体ベンダによるIP資産の売却やIP外部調達の流れは更に加速すると思われる。
※AMD
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2014.09.24
)