Berkeley DAを訴えていたCadenceによる訴訟は最終的に両社手打ち

2014年1月22日、CadenceとBerkeley Design Automationの両社は、両社の訴訟の和解を発表した。


今回和解に合意したのは、Cadenceが著作権の侵害を理由にBerkeley DAを訴えていた訴訟で、Berkeley DAがCadenceとの契約条項に反してCadenceのアナログ設計環境「Virtuoso Analog Design Environment(ADE)」にSPICEシミュレータ「Analog FastSPICE(AFS)」を接続するインタフェースを開発したというもの。

※関連ニュース:CadenceがBerkeley Design Automationを著作権の侵害で提訴


Berkeley DAはCadenceの訴えを事実無根としていたが、最終的に両社は両社ツール間のOASISインタフェースを通じたインターオペラビリティをサポートするという複数年契約に合意。Berkeley DAはそれに伴う(OASISライセンス料と思われる)費用をCadenceに支払うようだ。

結果的に手打ちとなった形だが、Webサイト「DeepChip」の記事によると、この訴訟は最終的に法廷でCadenceの訴えが却下されたようで、事実上Berkeley DAの勝利と見る向きもある。
※DeepChipの関連記事→http://www.deepchip.com/items/0535-07.html


= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2014.01.24 )