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AI推論チップで存在感を示す韓国DEEPXが約135億円を追加調達へ

2024年2月26日、Bloombergが報じたところによると、韓国のAIチップ・スターアップのDEEPXが約135億円の追加の資金調達を進めているとのこと。

AI Chip Startup DeepX Nears $90 Million in Fresh Funding

記事によるとDEEPXの企業価値は、新たな調達ラウンドにおいて7000億ウォン台半ば(約800億円)と評価される見通しだという。

DEEPXは2018年に設立した韓国のAIチップ・スターアップ。建設機械や重機の自動運転システムを手掛ける同じDeepXという名前の会社が日本にあるが特に関係はない。

DEEPXの創業者Lokwon Kim氏は、韓国の国立研究機関「KETI(Korea Electronics Technology Institute) 」出身のハード設計者で前職ではAppleでA10,A11,A12 SoCの開発に携わっていた人物。

DEEPXのソリューションは、独自のコア技術「ultra-gap source technology(詳細は不明)」をベースとしたAI推論アクセラレーターで、GPU並みの推論精度を低消費電力で実現。データセンター向け、ロボティクス向け、自動車向け、コンスーマ・エレクトロニクス向けの各アプリケーション向けに最適した4つの製品を展開している。これら製品はSamsungファウンドリで既に製品化されており、既にワールドワイドで40社以上の顧客を持つという話。当然ながらソフトウェアなどの開発環境も一通り揃えており現在進行形でビジネスを進めている。

DEEPXの各製品は今年1月にラスベガスで開催されたCESのInnovation Awardsで、Embedded Technology部門、  Computer Hardware部門、Robotics部門の3部門で受賞。既に実績もあり投資家の期待も高いようだ。

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DEEPX

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =

(2024/02/28 )

 

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