中国のEDAベンダEmpyreanが7nmプロセスをフルサポート、2022年度は売上約9750万ドル
2023年5月19日、DigiTimes ASIAのレポート:
Empyreanは2023年5月19日に2023年第1四半期の財務報告を発表した。
今年1月から3月にかけての売上は1億6000万元(約2,300万ドル)で前年比64.7%のプラス成長を達成した。
Empyreanの2022年のEDAソフトウェア販売の売上は、6億7800万元(約9,750万ドル)で前年比39.4%のプラス成長だった。
EDAソフトウェア販売事業では、フルプロセスEDAツールシステム、デジタル回路設計EDAツール、ウェハ製造EDAツールの売上はそれぞれ4億8800万元、1億1900万元、7100万元で、前年比38.74%、36.18%、50.07%の増加となった。
2023年Q1では、売上と利益がさらに増加し粗利益率が97.02%となったとのこと。
Empyreanは、第1四半期の成長を中国のEDA業界の継続的な成長と会社の市場シェアの拡大によるものとしている。
中国のEDA業界は、国際的な競合他社と比較して製品ラインナップが不完全であり、ツールの提供に多くのギャップがあるという課題に直面している。中国のEDA最大手であるEmpyreanは、今後の開発計画としてこれらのギャップを埋め包括的な製品ラインナップを構築することに加え、中国の先端チップ製造プロセス開発を継続的に支援することを目指している。
Empyreanによると、アナログツールはすでに5nmプロセスを部分的にサポートしており、デジタルツールは7nmプロセスを完全にサポートしているという。