Siemens、機械学習機能によってデータ分析を行う検証管理/効率化ソリューション「Questa Verification IQ」を発表
2023年1月31日、SIemensは機械学習を用いた論理検証向けの新製品「Questa™ Verification IQ」を発表した。
発表によると「Questa Verification IQ」は、Siemensの提供する各種論理検証向けツールからカバレッジ・データを収集し、機械学習機能を用いて検証のTAT短縮を実現するというデータ駆動型の検証ソリューションで、具体的にはデザイン内のパターン抽出、カバレッジ・ホールやバグの根本原因の特定、カバレッジを向上させる可能性が高いテストの特定などを行うことが可能。下記の検証ツールをサポートしている。
・シミュレータ「Questa™ プラットフォーム」
・フォーマル検証ツール「OneSpin®」
・ アナログ/ミックスドシグナル・シミュレータ「Symphony™」
・エミュレーター「Veloce™」
「Questa Verification IQ」は、Siemensの要件管理ツール「Polarion REQUIREMENTS」とシームレスに統合しており、検証ワークフロー全体にわたって実行されるすべてのエンジンからすべてのデータを自動的に取得するプラットフォームを提供。検証の管理と加速、潜在的な問題の解決策を提示すると同時に要件のトレーサビリティの合理化も実現するとしている。
発表にコメントを寄せた先行ユーザーのArmおよびNordic Semiconductorは、「Questa Verification IQ」の活用効果として、カバレッジ収束の効率化、検証時間の大幅な短縮を挙げている。
なお「Questa Verification IQ」は、Web ベースのアプリケーション・フレームワークに実装されており、パブリック、プライベート、およびハイブリッド・クラウド構成をサポート。多拠点およびチームによるリアルタイムの共同検証作業にも活用することができるという。