2022年の世界半導体市場は下半期落ち込むも前年比3.2%増の5,737億ドルで過去最高
2023年2月3日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2022年12月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると2022年12月の世界半導体売上は、前年同月比約14.7%減、前月比約4.4%減の434億ドルだった。世界半導体売上の単月売上が前年同時期の実績を下回るのは4ヶ月連続。
2022年1月から12月通年の売上合計は前年比約3.2%増の5,737億ドルで過去最高を更新。上半期は順調な成長を見せていたが8月から成長が鈍化し、当初予測されていた通年売上6,000億ドル超えは実現しなかった。
WSTS(世界半導体市場統計)は今年6月時点で2022年の売上を前年比16.3%増の6,465億ドルと予測していたが、その後8月に前年比13.9%増の6,330億ドルに下方修正、11月末には前年比4.4%増の5,803億ドルと下方修正していた。
2022年の世界半導体売上を地域別に見ると、アメリカ市場が前年比16%増と地域別では最大の伸びを記録。欧州は12.7%増、日本は10%増と続いた。最大市場の中国市場は前年比6.3%減だった。
2022年の世界半導体売上を製品セグメント別に見ると、アナログ製品が成長率 7.5%と最も高く、2022年の売上は890億ドルに達した。ロジック製品の売上は1,760億ドル、メモリ製品の売上は1,300億ドル、自動車向けICの売上は前年比 29.2%増の341億ドルに達した。
2022年12月の日本市場の売上を円ベースで換算すると前月比約1%減、前年比約25.9%増の約5,655億円。日本市場の売上が前年同月比プラス成長となるのはこれで25か月連続。9月に入ってからの急激な円安の影響でこの4ヶ月は大幅な売上増となっている。