2022年11月の世界半導体市場は前年比9.2%減の454.8億ドルで3ヶ月連続前年割れ
2023年1月日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2022年11月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると2022年11月の世界半導体売上は、前年同月比約9.2%減、前月比約3%減の454.8億ドルだった。世界半導体売上の単月売上が前年同時期の実績を下回るのは3ヶ月連続。2年半以上に渡って続いていた半導体業界の成長は9月以降マイナス成長に転じており、2022年の世界半導体市場は4.4%程度の成長に留まると予測されている。
2022年11月の世界半導体売上を地域別にみると、10月まで対前年比2桁成長を維持していた北米市場の売上が前年比5.2%増まで減少、欧州および日本市場もそれぞれ4.5%,1.2%とかろうじてプラス成長を維持した。最大市場の中国市場そしてアジア市場は急ブレーキと言えるほど売上が落ち込んでおり、それぞれ21.2%, 13.9%のマイナス成長となっている。
11月の日本市場の売上を円ベースで換算すると前月比約4.1%減、前年比約26.8%増の約5,712億円。日本市場の売上が前年同月比プラス成長となるのはこれで24か月連続。9月に入ってからの急激な円安の影響でこの3ヶ月は大幅な売上増となっている。