2022年10月の世界半導体市場は前年比4.6%減の468.6億ドルで2ヶ月連続前年割れ
2022年12月5日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2022年10月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると2022年10月の世界半導体売上は、前年同月比約4.6%減、前月比約0.3%減の468.6億ドルだった。世界半導体売上の単月売上が前年同時期の実績を下回るのは2ヶ月連続。2年半以上に渡って続いていた半導体業界の成長は9月以降マイナス成長に転じた。世界の半導体市場は昨年5月をピークに売上下降基調に入っており、世界半導体貿易統計 (WSTS) は2022年11月末の時点で2022年の世界半導体市場の成長予測をプラス4.4%と下方修正している。(8月時点では13.9%のプラス成長と予測していた)
2022年10月の世界半導体売上を地域別にみると、北米市場だけが対前年比2桁成長をかろうじて維持、欧州、日本もプラス成長を維持しているが、最大市場の中国市場そしてアジア市場のマイナス成長が共に加速している。
日本市場の売上を円ベースで換算すると前月比約2.6%増、前年比約34.9%増の約5,954億円。日本市場の売上が前年同月比プラス成長となるのはこれで23か月連続。9月に入ってからの急激な円安の影響で大幅な売上増となっている。