2022年8月の世界半導体市場は前年比0.1%増の473億6000万ドルで今年最低を記録
2022年10月3日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2022年8月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると2022年8月の世界半導体売上は、前年同月比0.1%増、前月比約3.4%減の473億6000万ドルだった。世界半導体売上の単月売上が前年同時期の実績を上回るのはこれで31ヶ月連続だが、9月は前年実績を割り込む見通しだ。
世界半導体市場は2022年7月に8ヶ月ぶりに売上500億ドルを割り込んだが、8月は更に売上が落ち込み470億ドル台となった。単月売上が470億ドル台になるのは2021年8月以来1年振りとなる。
2年以上好調を維持し続けてきた世界の半導体市場は今年5月をピークに売上下降基調に入っており、年末にかけて更に売上の減少が加速しそうな様相となりつつある。
2022年8月の世界半導体売上を地域別にみると、最も勢いのあった北米市場の成長率が前年比11.5%増と7月よりも更に低下。最大市場の中国市場も前年比10%減と売上の縮小が続いている。
日本市場の売上を円ベースで換算すると前月比約2.5%減、前年比約21.3%増の約5,477億円。日本市場の売上が前年同月比プラス成長となるのはこれで21か月連続。とくにここ数ヶ月は円安の影響で大幅な売上増が続いている。