Cadenceのエグゼクティブ・チェアマンLip-Bu Tan氏が半導体業界最高の栄誉と称されるノイス賞を受賞
022年8月2日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2022 Robert N. Noyce Awardの受賞者を発表した。
Robert N. Noyce Award(ノイス賞)は半導体業界最高の栄誉と称されるSIAの賞で、半導体業界のパイオニアでありFairchild SemiconductorとIntelの共同創設者であるロバートN.ノイスにちなんで名付けられたもの。同賞は毎年半導体業界に顕著な貢献をしたリーダーに贈られている。
今年のノイス賞を受賞したのは、Cadenceの元CEOで現在エグゼクティブ・チェアマンのLip-Bu Tan氏。同氏はベンチャーキャピタルWalden Internationalの創設者兼会長でもある。
※画像はSIA Web上のデータ
Lip-Bu Tan氏の主な足跡は以下の通り。
シンガポールの南洋大学で学士号、マサチューセッツ工科大学で原子力工学の修士号、サンフランシスコ大学でMBAを取得。
Chappell & Co.の副社長、EDF Nuclear、ECHO Energyの管理職、Walden Catalyst Ventures創設時のマネージング・パートナーを経て1987年Walden Internationalを設立。
Walden Internationalを2001年までに設立時の2000万ドルから20億ドルに成長させる。
2004年2月Cadenceの取締役に就任。2009年から2017年まではCadenceのCEO兼社長、2017年から2021年まではCadencenのCEOを務め、2021年以降はCadenceのエグゼクティブ・チェアマン。
Lip-Bu Tan氏がCEOを務めた2009年から2021年の間に、Cadenceの売上は8億5100万ドルから29億8800万ドルまで成長した。
現在、The Business Councilのメンバー、Schneider Electric SE、Credo Technology Group Holding Ltd などの複数の企業の取締役を務めているほか、カーネギーメロン大学の理事会および工学部の学部長評議会のメンバー、カリフォルニア大学バークレー校の工学諮問委員会メンバー。
2016年GSA Morris Chang Exemplary Leadership Awardを受賞。