NEDOの委託事業の成果を元にRISC-Vコア向けOS及び開発ツールの事業化を進める国内4社
2022年6月2日、株式会社エヌエスアイテクス、イーソル株式会社、株式会社OTSL、京都マイクロコンピュータ株式会社の4社は、NEDOの委託事業である「セキュアオープンアーキテクチャ向けコンパイラバックエンドおよび対応ランタイム環境の設計・開発」の研究成果を元にRISC-Vコア向けOS及び開発ツールの事業化を進めることを発表した。
発表によるとNEDOの委託事業は2020年7月からスタートし2022年度で終了の予定。その後2023年度から各社は以下の通りそれぞれRISC-Vコア向けOS及び開発ツールの事業化を進める。
エヌエスアイテクス:
NEDO事業にて組込みシステム向け並列プログラミング環境の研究開発を担当。RISC-Vの可変長ベクトル命令(RVV)に対応するOpenCL, SYCL処理系の評価を行っており、将来的に自社のRISC-VベースIPとこれらの並列プログラミング環境をバンドルして製品化する計画。
イーソル:
RISC-Vに最適化されたマルチコア対応の高性能RTE(OS)の設計・開発および自社並列化支援ツール「eMBP®」のRISC-V対応を担当。これらの拡張開発を継続し製品化する計画。
OTSL:
RISC-V、周辺デバイスに関わるハードウェアIPおよびRTEの研究・開発を担当。今後はRTEの一部のオープンソース化、ユーザコミュニティの形成とサポート、RISC-V、周辺IPなどの製品化を行う計画。
京都マイクロコンピュータ:
ベクトル化を含むRISC-V RVVに対応したC言語コンパイラ及びツールチェインの研究・開発を担当。共同研究各社のRTEとも連携しているコンパイラを含めた開発ツールを製品化する計画。