IC Insightsによるマイクロプロセッサ市場の見通し
2022年2月23日、IC Insightsのレポート:
2021年のマイクロプロセッサの市場は前年比14%増1,029億ドルで過去最高を記録した。2020年は前年比16%増で2年連続2ケタ成長となったが、IC Insightsは2022年のマイクロプロセッサ市場の成長率は7%程度で約1101億ドル、マイクロプロセッサの出荷数は前年比6%増の26億ユニットと予測している。
2021年は携帯電話向けアプリケーション・プロセッサの売上が前年比31%増で過去最高の350億ドルと大きく伸びた。5G,AIなどのスマホの高機能化がその背景にある。2022年は10%の成長で384億ドル程度となる見通し。
コンピュータ向けCPUの売上は前年比4%増の485億ドルで成長率では2020年の14%増を下回った。2020年はCOVID-19の影響で市場が急増した。2022のCPU市場は4%増の505億ドルで過去最高を更新する見通し。
その他、産業、通信、自動車、IoTなど組み込みマイクロプロセッサの売上は、2021年,2020年ともに11%増の成長。2022年には9%増の約215億ドルになると予測されている。
IC Insightsは向こう5年間の長期的な予測として、マイクロプロセッサ売上の2021年から2026年の平均成長率は5.3%増、2026年に売上1,333億ドルに到達するとしている。その内訳は、携帯電話向けアプリケーション・プロセッサの売上が平均成長率6.3%で474億ドル。CPUの売上が平均成長率3.7%で581億ドル。組み込みMPUの売上が平均成長率7.2%で278億ドルとしている。