2020年Q4、世界EDA市場は前年比15.4%増の30億3150万ドルで過去最高記録を更新
2021年4月13日、米ESD Allianceは、2020年度第4四半期(10月-12月)の世界EDA売上報告を発表した。
ESD Allianceの発表によると、2020年Q4(10-12月)の世界のEDA売上総額は前年比約15.4増、前Q3比約2.6%増の30億3150万ドルで、四半期売上として過去最高記録を更新した。売上記録の更新は前Q3に続いて3四半期連続。四半期売上が前年実績を上回るのは8四半期連続で前年比で15%を超えたのは2011年以来4回目となる。
2020年の売上合計は前年比12.4%増の114億6730万ドルとなり、過去最高を更新した。
2020年Q4のEDA売上をカテゴリ別に見ると、IC Physical Design & Verification分野が前年比36.6%増と大きく伸びた。前Q3で初めて10億ドルの大台に乗せたIP分野はQ4も同水準の売上を維持した。
2020年Q4のEDA売上を地域別に見ると、Q3に続いてアジア・パシフィックが力強い成長を維持。最大市場の北米も13.8%増と好調継続で売上13億ドル台をキープした。欧州・中東・アフリカ、そして日本市場も一桁ながら前年比増を達成している。
2020年Q4時点でのEDA業界の従業員数は前年比6.7%増の47,478人でQ2よりも3%増加した。
2020年Q4の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 9億5690万ドル 9.4%Up
■IC Physical Design & Verification分野 6億3710万ドル 36.6%Up
■IP分野 10億5290万ドル 16.9%Up
■サービス分野 9160万ドル 2.2%Up
■PCB/MCM分野 2億9290万ドル 0.8%Down
2020年Q4の地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 13億400万ドル 13.8%Up
■欧州・中東・アフリカ 4億5720万ドル 2.7%Up
■日本 2億2820万ドル 8%Up
■アジアその他地域 10億4200万ドル 23.4%Up
※ESDA(Electronic System Design Alliance)