中国VeriSiliconが新型AIプロセッサ「VIP9400」を発表、まずはデータセンターを狙う
2021年3月1日、チップ設計とIPを手掛ける中国VeriSiliconは、新たなビデオ処理ソリューションを発表した。
新たなビデオ処理ソリューションは、データセンターをターゲットとしたもので、同社の主力IPの一つであるビデオ・コーデックIPの最上位品「Hantro VC9000」の最新バージョンと新型のニューラル・ネットワーク・プロセッサ「VIP9400」を組み合わせたもの。
VeriSiliconのVIPシリーズは、ニューラル・ネットワーク・エンジンとテンソル・プロセッシング・ファブリックで構成されているが、既存製品「VIP9000」の後継上位モデルとなる「VIP9400」には、プログラマブルな並列処理ユニット(PPU)も用意されている。PPUおよびMAC数はスケーラブルに選択可能で、同社のビデオIPやISP IPなどと組み合わせて利用できる。「VIP9400」のターゲットはデータセンターと車載用途で最大200TOPSの演算能力(INT8,1GHz)を提供。OpenCL 3.0とOpenVX 1.2に準拠している。
なお、VeriSiliconの説明によると、同社のビデオ・コーデックIP「Hantro」シリーズは、クラウドプラットフォーム・ソリューションプロバイダーの上位20社のうち12社、インターネットプロバイダーの上位5社のうち3社が採用しているという。
ちなみにVeriSiliconは、Arm, Synopsys, Cadence, Imagination Technologies, CEVAに次ぐ業界第6位のIPベンダでもある。