Synopsysが新製品となるHDL統合開発環境「Euclide」をリリース
2021年3月3日、Synopsysは新製品「Euclide」のリリースを発表した。
Synopsysの発表によると「Euclide」は設計と検証の生産性を向上させる次世代のHDL統合開発環境という事。RTL設計者が利用するフロントエンドのHDLエディタとして、様々な便利機能を提供してくれるようだ。
主な機能の一つとして紹介されている「インタラクティブ解析/インクリメンタル解析機能」は、デザインおよびテストベンチをコーディングしながらオンザフライでインクリメンタル・コンパイル、エラボレーション、疑似シンセシス、ルールチェックを行う機能で、設計早期段階でコードのバグを発見・修復可能。SystemVerilogならびにUVM(Universal Verification Methodology)のコンプライアンス・チェックが可能だという。
また「自動補完機能/コンテント・アシスト機能」は、HDLのコーディング効率を上げコードの品質を高める機能で、シミュレータ「VCS」、デバッグ環境「Verdi」、エミュレーター「ZeBu」向けに最適なHDLコードをコーディングできる。「Euclide」にはその他にもリファレンス機能やコードの表示、ナビゲート機能など、HDLコード開発に関する豊富な機能を備えている。これら「Euclide」の機能は、Youtubeでトレーニング・ビデオが公開されているので、それを見るとイメージしやすいだろう。