京セラがAI技術を搭載した複合機向けSoCの開発でSynopsysのARC EVプロセッサを採用
2021年3月9日、Synopsysは、京セラドキュメントソリューションズによる同社プロセッサIPの採用事例を発表した。
発表によると京セラは、高性能AI機能を組み込んだ複合機「TASKalfa 3554ciシリーズ」のSoC開発で、Synopsysの「DesignWare ARC EV6x Embedded Vision Processor IP」を採用。512ビット・ベクターDSPとCNNエンジンを搭載した同IPのソフトウェア開発には、専用環境「MetaWare EV Development Toolkit」を、SoCの開発にはFPGAベース・プロトタイピング・ソリューション「HAPS®」を活用し、SoCの一発完動に成功した。
複合機「TASKalfa 3554ciシリーズ」は、解像度の低い画像を元の解像度よりも高い解像度に変換し美しく印刷する機能や、書き文字を認識してその部分のみを強調して読みやすく印刷する機能など、AIベースの機能が備えられているという。
京セラでは今回の成果を受け、次のSoC開発プロジェクトでもARC EV71プロセッサIPとDNNオプションの組み合わせを検討しているという。