Achronixの組込みFPGA IPの出荷数が1000万個に到達
2021年3月9日、組込み型FPGAを手掛ける米Achronixは、同社の組込みFPGA IPの出荷数が1000万個に到達したことを発表した。
Achronixの提供する組込み型FPGA「Speedcore」は、FPGA機能をASIC/SoCに統合するもので、柔軟なアーキテクチャでFPGAロジック、メモリ、DSP処理機能の量を定義できる。スタンドアロンのFPGAを使用する場合と比較して、組込み型FPGAはデバイス・コストを最大90%、電力を最大75%削減すると同時に、インターフェイス帯域幅を10倍に増やせるとAchronixはうたっている。また組込み型FPGAは、機能変更、機能追加に柔軟に対応できるためASIC/SoCの製品ライフサイクルの延長という面でも大きなメリットをもたらす。Achronixによると同社の「Speedcore」は、AIワークロードをサポートする必要がある高性能データアクセラレーション・アプリケーションに採用されているという。
Achronixは元々Intelプロセスで製造するスタンドアロンのFPGAで事業を立ち上げた会社で、組込み型FPGAとスタンドアロンのFPGAの両製品を供給している。
組込み型FPGA「Speedcore」は、現在TSMCの16FFC、12FFC、N7プロセスをサポート。N5プロセス向けIPも開発中とのこと。
なおAchronixは、2021年1月にACE Convergence Acquisition Corp. (Nasdaq: ACEV)との合併契約を発表。合併後にNasdaqに上場する予定となっている。