2020年Q3、世界EDA市場は前年比15%増の29億5390万ドルで過去最高記録を更新
2021年1月11日、米ESD Allianceは、2020年度第3四半期(7月-9月)の世界EDA売上報告を発表した。
ESD Allianceの発表によると、2020年Q3(7-9月)の世界のEDA売上総額は前年比約15増、前Q2比約6.1%増の29億5390万ドルで、四半期売上として過去最高記録を更新した。売上記録の更新は前Q2に続いて2四半期連続。半導体業界、半導体製造装置業界と同様にEDA業界にも活況の波が押し寄せているのが分かる。
ちなみに四半期売上が前年実績を上回るのは7四半期連続となる。
2020年Q3のEDA売上をカテゴリ別に見ると、IP分野が前年比25.8%増と大きく成長し初めて10億ドルの大台に乗せた。
2020年Q3のEDA売上を地域別に見ると、Q2に続いてアジア・パシフィックが前年比26.4%増と強力な伸びを示した。次いで最大市場の北米が11.7%増と好調を維持し、初めて売上13億ドルの大台に乗せた。欧州・中東・アフリカ、そして日本市場も一桁ながら前年比増を達成している。
2020年Q3時点でのEDA業界の従業員数は前年比4.8%増の47,087人でQ2よりも1.1%増加した。
2020年Q3の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 9億2760万ドル 10.7%Up
■IC Physical Design & Verification分野 6億820万ドル 9.1%Up
■IP分野 10億5170万ドル 25.8%Up
■サービス分野 1億590万ドル 11%Up
■PCB/MCM分野 2億6040万ドル 8.3%Up
2020年Q3の地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 13億720万ドル 11.7%Up
■欧州・中東・アフリカ 3億6830万ドル 4.9%Up
■日本 2億3240万ドル 6%Up
■アジアその他地域 10億4600万ドル 26.4%Up