Samsung FoundryがReal IntentのCDCサインオフツールをリファレンスフローの一部として採用
2020年10月28日、フォーマル検証技術をベースとしたEDAソリューションを手掛ける米Real Intentは、同社のCDCサインオフツール「MeridianCDC」がSamsung Foundryによって採用された事を発表した。
発表によるとSamsung Foundryは、自社開発IPを承認するための社内のリファレンスフローの一部としてReal Intentの「MeridianCDC」を採用。同ツールを用いてSoCの階層型CDCのサインオフを判断するという。
またReal Intentは、ツールの採用と合わせてSamsung Foundryのパートナーに選ばれた。同じくSamsungに開発・設計サービスを提供するSamsungのパートナー企業は、Samsungのクラウド環境上で「Meridian CDC」を使うことが可能となる。
「Meridian CDC」は、ASICやFPGAの非同期クロックドメインを横断する信号を確実に受信するために包括的な構造解析と機能解析を実行。メタスタビリティ、相関性の損失、グリッチ伝播に関連する問題の特定など、CDCサインオフのあらゆる側面に対応で、Real Intentは「Meridian CDC」を市場で最も速く、最大の容量で、最も正確なCDCサインオフ・ソリューションだとアピールしている。
なおReal IntentはマルチモードCDC解析用に特別に開発した「Verix Multimode CDC」というツールも提供しており、同ツールを使うと不可能なクロックの組み合わせを自動識別し、1回の実行で考えられる全てのクロッキング・シナリオをカバーすることができるという。
ちなみに久しぶりにReal IntenのWebサイトを覗いたところ、ユーザーの企業ロゴとしてSamsung, NVIDAらと共にAIチップベンチャーのMYTHICやHailoのロゴも並んでいた。