Cadence売上報告、2020年Q3は前年比15%増の6億6700万ドルで過去最高
2020年10月19日、Cadenceは、2020会計年度第3四半期(2020年7-9月)の売上を報告した。
Cadenceの2020年Q3売上は、前年比約15%増、前期Q2比約4.5%増の6億6700万ドル、営業利益は前年比約59%増の1億6200万ドルだった。(※GAAP基準による会計結果)
このQ3実績は同社の四半期売上記録として過去最高を更新するもの。四半期売上記録の更新は2019年Q4以来4四半期連続で同社の安定した売上の伸びを示している。
同社CFO兼上級副社長のJohn Wall氏のコメントによると、下半期に入り中国でのハードウェア及びIP販売が好調だという。ハードウェアというのは、エミュレーターやFPGAベースのプロトタイピング・システムなど、ハードウェアベースのソリューションを指していると思われる。また、システム設計および解析関連のソリューションも継続的に伸びているようだ。
CadenceはこのQ3に以下のような製品及びニュースを発表している。
・マシンラーニングを用いた論理シミュレータ「Xcelium」を発表(
関連ニュース)
・TSMC N7/N6/N5プロセス向けUltraLink D2D PHY IPを発表
・デジタル設計およびカスタム設計フローがTSMCのN3プロセスで認証
Cadenceは2020年Q4の売上を7億2000万-4000万ドル、2020年の年間売上を26億4000-6000万ドル程度と予測している。