2020年Q2、世界EDA市場は前年比12.6%増の27億8390万ドルで過去最高記録を更新
2020年10月5日、米ESD Allianceは、2020年度第2四半期(4月-6月)の世界EDA売上報告を発表した。
ESD Allianceの発表によると、2020年Q2(4-6月)の世界のEDA売上総額は前年比約12,6%増、前Q1比約3.1%増の27億8390万ドルで、四半期売上として過去最高記録を更新した。
これまでの四半期売上記録は2017年Q4に記録した27億1860万ドルだったので、記録の更新は2年半ぶり。当時の記録を約2.4%上回った。ちなみに四半期売上が前年実績を上回るのは6四半期連続となる。
2020年Q2のEDA売上をカテゴリ別に見ると、PCB/MCM分野を除く全ての分野で一様に前年比2桁増を記録。中でもQ1は不調だったIC Physical Design & Verification分野が前年比16.8%増と大きく伸びた。
2020年Q2のEDA売上を地域別に見ると、最も成長率が高かったのはアジア・パシフィックで前年比16.8%増、次いで最大市場の北米が11.4%と好調を維持した。欧州・中東・アフリカ、そして日本市場も一桁ながら前年比増を達成した。
2020年Q2時点でのEDA業界の従業員数は前年比5%増の46,579人でQ1よりも1.4%増加した。
2020年Q2の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 9億2200万ドル 16.1%Up
■IC Physical Design & Verification分野 5億8410万ドル 16.8%Up
■IP分野 9億4820万ドル 13.6%Up
■サービス分野 8620万ドル 12.8%Up
■PCB/MCM分野 2億4350万ドル 0.3%Down
2020年Q2の地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 11億5560万ドル 11.4%Up
■欧州・中東・アフリカ 3億7750万ドル 5.2%Up
■日本 2億4040万ドル 9%Up
■アジアその他地域 10億1030万ドル 18.1%Up