S2C、Intelの最高級FPGAを4個搭載した3億ゲートのプトロタイピング・システムを発表
2020年9月3日、FPGAベースのプロトタイピング・システムを手掛けるS2Cは、プロトタイピング・システムの新製品「Quad 10M Prodigy Logic System」の発売を発表した。
S2Cが発売した「Quad 10M Prodigy Logic System」は、Intelの14nm FPGAの最上位製品「Stratix 10 GX」を4個搭載するプロトタイピング・ボードで、同社の既存製品「S10 10M Prodigy Logic System」(Stratix 10 GXを1個搭載)の拡張版となる。
「Quad 10M Prodigy Logic System」のデザイン容量はASICゲート換算で3億ゲート。そのキャパシティだけでなくゲート単価の低さも同製品のウリとなっている。主な特徴は以下の通り。
・ロジックエレメント数4,080万(ASICゲート換算で3億ゲート以上)、メモリ1,012Mb、DSPブロック13,824個
・4,608個の高性能I/OによるFPGA間接続およびドーターカード接続
・160個の高速トランシーバ160個、最速16Gbpsまで実行可能
・90以上のProdigy Prototype Ready IPと互換
・統合されたマルチデバッグモジュール
・コンパクトかつ洗練されたオールインワンのシャーシ
※画像はS2C社Web上のデータ
S2Cの説明によると、新設計された制御モジュールにはデバッグ用のハードウェアがビルトインされており、ペリフェラルを追加せずに複数のFPGAに対する高性能ディープ・トレースが可能。デザインのパーティショニング・ツールも改善され、FPGA内は10Mのダイ間にDIBを挿入して自動分割し、FPGA間は複数FPGAにおけるピンの多重化を行うことで自動分割するという。