独ProDesignがXilinxの最上位FPGAを搭載したプロトタイピング・システムを発売、最大17億ゲートに対応
2020年9月16日、FPGAベースのプロトタイピング・システムを手掛ける独ProDesignは、新製品「proFPGA XCVU19P System」の発売を発表した。
新製品「proFPGA XCVU19P System」は、16nmプロセスで製造されるXilinxの最上位FPGA「Virtex UltraScale+ VU19P FPGA」をベースとしたプロトタイピング・システムで、同チップの搭載数でUNO/DUO/QUADの3種類のバリエーションが用意されている。
ProDesignによると、「Virtex UltraScale+ VU19P FPGA」1個で約4800万ASICゲートのデザイン容量があり、同FPGAを4個搭載する「proFPGA quad XCVU19P System」では最大1億9200万ゲート。「proFPGA quad XCVU19P System」は最大9台の連結が可能で、最大17億2800万ゲートまでデザイン容量を拡張可能。性能面では高速PCBデザインにより、前世代の「proFPGA XCVU440」よりも最大30%高速に実行できるという。
※画像はFPGA4個搭載の「proFPGA quad XCVU19P System」
なお「proFPGA XCVU19P System」ファミリは、前世代のproFPGAファミリ製品と完全な互換性を持っており、既存のproFPGAマザーボード、FPGAモジュール、ドーターカード、およびアクセサリは、全て新しい「proFPGA VU19P FPGAモジュール」と組み合わせて利用することができる。
ProDesignがプロトタイピング・システム「proFPGA」製品を発売したのは2012年末で、以降既に同製品のユーザーを200社獲得しているという。
ちなみに正式なアナウンスは出ていないが、競合に当たるSynopsysも「Virtex UltraScale+ VU19P FPGA」を搭載したプロトタイピング・システム「HAPS SX-VU19P」という製品を用意しているようだ。