出荷数100万ユニット超、AIチップベンチャーの米Syntiantが3500万ドルを追加調達
2020年8月4日、AIチップベンチャーの米Syntiantは、資金調達Cラウンドで投資家から3500万ドルを調達した事を発表した。
発表によると今回の資金調達をリードしたのは、既存投資家であるMicrosoftのベンチャーファンドM12とApplied Materialsのベンチャーキャピタル部門で、新たに3社が投資家に加わった。今回のラウンドを含む同社の累計調達額は6500万ドルで、同社の投資家にはIntel, Amazon, Motorolaも名を連ねている。
昨年2月にリリースされたSyntiantのAIプロセッサ「Syntiant™ NDP100™」および「Syntiant NDP101™」は、常時オンの音声インタフェース向けの超ローパワー・プロセッサとして一定の顧客を集めており、その出荷数は発売後1年半で100万ユニットを超えたという。ちなみに「Syntiant™ NDP100™」のサイズは、1.8mm x 1.4mmで、推論実行時の消費電力はわずか140uWとのこと。
Syntiantの「neural decision processor (NDP)」は、独自の「analog neural network」技術とメモリ・セントリック・アーキテクチャに加え、顧客のニーズに応じて最適化したニューラルネットワークをセットで提供することで、桁違いの低電力性能と優れた演算能力の両立を実現。
Syntiantは、市場のMCUやDSPソリューションの約半分のダイサイズで約100倍の電力効率と10倍のスループットを提供できるとしている。