NEDOプロジェクトで、RISC-Vコアベースの組み込みシステム向けソフトウェアスタック群を開発
2020年7月6日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発事業として実施する新たなプロジェクトについて発表した。
発表によるとNEDOは、2018年度から革新的なAIエッジコンピューティング技術の開発に着手し、その開発テーマの一つとして「セキュアオープンアーキテクチャ基盤技術とそのAIエッジ応用研究開発」を推進。同テーマではRISC-Vコアをベースに、高信頼性を確保するための鍵管理技術やトラスト実行環境(TEE)に準拠したセキュリティ基盤技術等を開発することを目的としている。
今回、革新的AIエッジコンピューティング技術の開発という名目で公募したプロジェクトでは、RISC-Vコアをベースとした集積回路やそれを用いたアプリケーションの開発環境の整備、拡張を行うために、誰もが使いやすい組み込みシステム向けソフトウェアスタック群の研究開発を行うとのこと。同プロジェクトの委託先は、イーソル、ユーリカ、京都マイクロコンピュータ、エヌエスアイテクスの4社となっている。
NEDOは本プロジェクトによりRISC-Vコアの活用を国内で普及させたいとしているが、国が主導する同様の取り組みは、インドでは2016年、中国では2017年から進められている。