2020年Q1の世界半導体売上ランキング、HiSiliconが中国企業として初のトップ10入り
2020年5月6日、IC Insightsのレポート:
半導体関連を専門とする市場調査会社IC Insightsは、2020年Q1の世界半導体売上ランキングを発表した。
トップ10企業の合計売上高は前年比16%増の約725億ドルと大きく伸びた。市場全体の成長率は7%であり上位企業が市場の成長を牽引した。
トップ10のうち上位8社は昨年と変わらぬ並びで、Intel, Samsung, TSMCのトップ3は大きく売り上げを伸ばした。中でもTSMCは前年比45%増と大きく成長した。TSMCの売上増の原動力はAppleとHiSiliconのスマホ向け7nmチップの製造で、TSMCの売上に占めるHiSiliconのシェアは年々伸びている。2019年はTSMCの売上の14%がHiSilicon, 23%がAppleによるものだった。
今回初めてトップ10入りを果たしたのはNVIDIAとHiSiliconの2社。両社の成長によりInfineonとキオクシア(東芝)がトップ10から脱落した。9位NVIDIAは前年比37%増の成長、10位HiSiliconは前年比54%増と成長率トップで中国企業として初のトップ10入りを果たした。