2009年以降に転用・閉鎖されたウエハ工場は計100、数では日本国内が最多の36
2020年3月26日、IC Insightsのレポート
半導体分野の調査会社IC Insightsによると、2009年以降の10年間で転用または閉鎖された半導体ウエハ工場の数は世界で計100か所。うち70%が北米および日本国内の工場で、地域別では日本国内が計36と最も多かった。
転用・閉鎖されたウエハ工場の多くは200mm以下のウエハを製造する工場で、2020年から2021年にかけて更に4つの工場が閉鎖される見通し。ウエハ工場の新設コストが高騰しており、多くのIC企業がファブライトまたはファブレスのビジネスモデルに移行していることから、IC Insightsは今後数年間でファブ閉鎖が増えると予測している。
転用・閉鎖の件数が多かった2009年、2010年は、2007年から2008年の大不況の直後という時期であり、今回のコロナウイルスの影響で来年以降、再びファブ閉鎖の波が訪れる可能性がある。