SiFive、カスタムSoCのクラウド設計環境にSynopsysの設計・検証ツールを採用
2020年3月25日、Synopsysは、同社の設計・検証ツールがSiFiveのクラウド設計環境に採用された事を発表した。
SiFiveは、オープンソースの命令セット・アーキテクチャ「RISC-V」ベースのプロセッサ・コアを手掛けるIPベンダとしてこの数年で業界最大手に上り詰めたベンチャー。IPを提供するだけでなく自社IPを用いたカスタムSoCをワンストップで設計・製造するというソリューションを打ち出しており、業界に新風を巻き起こしている。
SiFiveはテンプレートを用いてチップ設計を行う事が可能なクラウド上の設計環境をユーザーに用意しているが、今回その環境にSynopsysの設計環境「Synopsys Fusion Design Platform」と検証環境「Verification Continuum Platform」が組み込まれる事になった。但し、これらツールはあくまでもSiFiveが顧客のカスタムSoCを設計するために用いられるようで、SiFiveのユーザーに開放されるものでは無さそうだ。
SiFiveのクラウド環境はチップ構成を検討するためのもので、論理回路の設計・実装・検証を行うものではなくそこはSiFiveに委ねるか、SiFiveからプロセッサ・コアのRTLを受け取り自ら行う必要がある。
SiFiveは元々自社のIPやSoCテンプレートの設計にSynopsysのツールを利用していたという事だ。