2019年ファブレス半導体ベンダTop10の売上は前年比4.1%減、2020年も見通し不透明
2020年3月17日、台湾TrendForceが2019年のファブレス半導体ベンダ売上ランキングを発表した。
ランキングの詳細は下記の図を参照。
※画像はTrendForece発表のデータ
注目されるのはTop3が軒並み前年実績を割り込んでいる点で、Broadcomは米国輸出規制の影響で業績が悪化。Qualcommはも米国輸出規制に端を発した中国ブランドの米国技術離れの影響でHuawei、MediaTek、Unisocらにシェアを奪われた。NVIDIAはゲーム向けのグラフィックカードの過剰在庫が原因で売上を落とした。
米企業として売上を伸ばしたのはAMDとXilinxの2社。AMDはIntelの供給不足が功を奏し売上上昇。Xilinxは5G、FA、Automotiveの分野でそれぞれ業績が伸びた。
TrendForceは、長引いている米国輸出規制の問題と新たなCOVID-19のパンデミック問題により、ファブレス半導体業界全体の売上が2020年に回復する見込みは低いとしている。