SynopsysのFPGAベース・プロトタイピング・システム「HAPS-80」が出荷数3000台超え
2019年10月29日、Synopsysは、同社のFPGAベース・プロトタイピング・システム「HAPS-80」の出荷台数が3000台を超えたと発表した。
「HAPS-80」は、Xilinx社の20nm FPGA「Virtex UltraScale VU440」を搭載するプロトタイピング・システムで、最大16億ASICゲートのデザインを実装する事が可能。一般リリースされたのは2015年9月。Synopsysによると半導体上位10社中の9社を含め世界100社以上の企業で採用されているとの事。日本国内にも多数のユーザーがおり、NECや理研がスパコン開発でHAPSを導入といった事例もある。
HAPSの歴史を遡ると、HAPSを世に送り出したのはスウェーデンHARDI社で、その後2007年に同社をSynplicity社が買収。更に2008年にSynplicity社をSynopsysが買収した事によってSynopsysの製品ラインナップに加わった。Synopsys製品となって以降、HAPSは様々なエンハンスが行われそのアーキテクチャも刷新。インプリ環境、周辺のデバッグ環境なども含め最新のHAPSは名実ともにSynopsysオリジナルの製品となっている。