Armが大半のArmコアに無料でアクセスできる学術研究向けの「Arm Flexible Access for Research」を発表
2019年9月16日、Armは、新たなライセンス・プログラム「Arm Flexible Access for Research」を発表した。
「Arm Flexible Access for Research」は、Armが今年7月に発表した事前のライセンス契約無しにIPへのアクセスを可能とするプログラム「Arm Flexible Access」の拡張版で、その門戸を学術研究者に向けて開くもの。「Arm Flexible Access for Research」では、シンプルなエンドユーザーライセンス契約(EULA)を使用して、学術研究コミュニティに幅広い最先端Arm IPへのアクセスを無料で提供する。無料で提供されるIPとしては、Arm Cortex-A、-R、-Mファミリ内のプロセッサの大部分が含まれるほか、あらゆるRTLサブシステムおよびツールへも無料でアクセス可能となる。
上記Arm Flexible Access for Research申し込みページに記載されている同プログラムのポイントは以下の通り。
・最大1,000個のチップを製造およびテスト可能
・デザインの評価およびソフトウェア・アプリケーションの開発において、FPGA開発ボードでIPを使用可能
・IPの変更は不可(ライセンスに記載されている場合を除く)
・資料をダウンロードして使用することは、使用者が学術機関を代表して学術的な目的の下でArmとの契約条件に同意することを表明することになる
・EULAの契約期間は3年
・ICの製造、パッケージング、およびテストは、Armが承認したサードパーティのみを使用可能
なお、Arm Flexible Access for Researchは現在申し込み受付中で、2020年初頭に利用可能となる予定。