2019年Q2世界EDA売上は前年比約6.6%増の24.7億ドル、売上増を支えるのはアジア
2019年9月17日、米ESD Allianceは、2019年度第2四半期(4月-6月)の世界EDA売上報告を発表した。
ESD Allianceの発表によると2019年Q2(4-6月)の世界のEDA売上総額は、前年比約6.6%増、前19年Q1比約7.2%減の24億7210万ドルだった。
例年Q2実績はQ1実績を上回る傾向にあるが、前Q1は前年Q4実績を上回る好調な実績を残したためそれには及ばなかった。四半期売上が前年実績を上回るのはこれで2四半期連続。
2019年Q2のEDA売上をカテゴリ別に見ると、IP分野が大きく成長、C Physical Design & Verification分野、PCB分野も前年比プラス成長だった。
2019年Q2のEDA売上を地域別に見ると、アジアその他地域が前年比23.7%増と大きく成長。北米はQ1では前年比10%以上の成長だったが、Q2は一転前年比マイナス5.5%と落ち込んだ。
日本市場はマイナス10.1%で対前年比で売上の落ち込みが最も大きかった。円ベースで換算しても前年比8.5%程度のマイナスとなる。
2019年Q2時点でのEDA業界の従業員数は前年比6.3%増の44,342人で過去最高記録を更新した。
2019年Q2の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 7億9380万ドル 3.2%Down
■IC Physical Design & Verification分野 5億10万ドル 7.1%Up
■IP分野 8億3500万ドル 19.7%Up
■サービス分野 9890万ドル 4.0%Down
■PCB/MCM分野 2億2430万ドル 5.6%Up
2019年Q2の地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 10億3740万ドル 5.5%Down
■欧州 3億5890万ドル 0.9%Up
■日本 2億2070万ドル 10.1%Down
■アジアその他地域 8億5510万ドル 23.7%Up
※ESDA(Electronic System Design Alliance)