2019年4月の世界半導体市場は前年比14.6%減の321.3億ドル、6ヶ月連続で売上減少
2019年6月4日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2019年4月の世界半導体売上(3ヶ月移動平均)を発表した。
SIAの報告によると2019年4月の世界半導体売上は、前年同月比14.6%減、前月比0.4%減の321.3億ドルという結果だった。これで2019年に入り1月から4月まで全て前年実績割れ。売上の減少は2018年11月以降6ヶ月連続となる。
同日発表されたWSTSによる春季予測によると、2019年の世界半導体市場は前年比12.1%減の4120億ドルとなる見通し。WSTSは、昨年11月時点で2.6%のプラス成長、今年2月の時点で3%のマイナス成長と予測していた。
2019年4月の売上を地域別で見ると全ての地域で前年実績を下回った。中でも壊滅的なのは北米市場で前年比29.5%減の57.5億ドルだった。北米市場は5ヶ月連続で売上を落としている。
日本市場の3月の売上は前月比2.4%増、前年比10.9%減の29.3億ドルで、売上を円ベースで換算すると前年比約7.5%減の約3271億円となる。
調査会社IC Insightsの予測によると、このままQ2(4-6月)は売上が前年実績を割り込むが、そのリバウンドでQ3(7-9月)は若干回復する見通し。これまで4四半期連続で売上が落ちた事は一度もないという。