やはり今年の半導体市場は厳しく、来年リバウンドするも昨年実績には届かない WSTS春季予測
2018年6月4日、WSTS(世界半導体市場統計)の2019年春季半導体市場予測が発表された。
発表によると2019年の世界半導体市場は前年比12.1%減の4120億ドル。ほぼ全ての製品カテゴリで売上が減少する見通し。来年2020年には5.4%のプラス成長が見込まれるが、売上額は2018年以下の水準に留まる。全てはメモリ売上の乱高下によるものと言っても過言ではない。メモリの売上は2018年は前年比27.4%増、今年は30.6%減、来年は5.4%増の見通し。メモリに比べれば第二の柱であるカスタム・ロジックの売上は安定している。地域別売上で見ると今年はシェア2位の北米市場の打撃が大きい。
なお、2019年の半導体市場についてWSTSは、昨年11月時点で2.6%のプラス成長、今年2月の時点で3%のマイナス成長と予測していた。
今年3月以降、調査会社の市場予測は軒並み下方修正されている。