DMPがエッジAIプロセッサIPコアの新製品「ZIA™ DV720」を発売、既存品と比べて3倍以上の性能向上
2019年5月21日、グラフィックスIPを手掛けるデジタルメディアプロフェッショナル(以下DMP)は、エッジAIプロセッサIPコアの新製品「ZIA™ DV720」の発売を発表した。
新製品「ZIA™ DV720」は、エッジ向けのディープラーニング推論に特化した既存の「ZIA™ DV700」の後継品で、アーキテクチャの改善により更なる小型化と性能向上を実現した。
具体的には、MAC(積和演算器)を最適化し、これまでソフトウェアで処理させていたINT8bit/FP16bitコンバータをハード化、IPコア内部のパイプラインも効率化した。これにより16nmプロセスのASIC搭載時に1GHz以上の動作周波数を実現。XilinxのFPGA「Zynq® UltraScale+™ MPSoC」搭載時はコア周波数420MHzで動作可能。「ZIA™ DV700」と比較して60%の小型化と3.2倍以上の高性能化を実現しており、FPGAでもASICに近い性能を達成することができるという。
「ZIA™ DV720」のSDK/Toolは、「ZIA™ DV700」との後方互換で、Caffe、Keras、TensorFlowといった汎用AIフレームワークに対応している。
DMPは6月3日に「ZIA™ DV720」を実装したFPGAボード「ZIA™ C3 」の新バージョンをリリースする予定。