2018年半導体IPベンダ市場、勝ったのはSynopsys, Cadence, VeriSiliconそして新参のAchronix
2019年4月29日、eeNews Analogの記事:
調査会社IPnestのレポートによると、2018年半導体IP市場の売上ランキングは下記図の通り。
※Source: IPnest april/2019
市場シェア4割以上を握るリーダーARMの売上は前年比3%減の16.1億ドルで、2年ぶりに市場シェアを落とした。
成長率2桁以上の大きな成長を見せたのはSynopsys, Cadence, VeriSilicon, Achronixの4社。
SoC組み込み型FPGAコアを手掛ける新興企業Achronixは、前年比250%増と売上が3倍以上に伸びた。
市場全体としては、2018年は前年比6%増の成長に留まった。2017年の成長率は11.7%だった。
IPnestは、市場において汎用IPからアプリケーション固有のIPへとシフトする動きがあることを指摘。特にCPUやDSPにおいて顕著で、Synopsys,Cadence 対 ARM, Andesという構図に当てはまるとする。
また、他のデジタルIPやインターコネクトIPの売上が増加している一方で、プロセッサとフィジカルIPの売上は全体の割合として下落しており、ARMの他にImagination TechnologiesやWave computing(MIPS)も売上を落としている。その背景には、RISC-Vベースプロセッサや各種マシンラーニング向けIP、特殊なアーキテクチャの新型IPなどの活況があるとしている。