過去10年間で最悪の年に向かっている半導体業界:2019年世界半導体市場の予測
今年3月、当サイトで2019年世界半導体市場の予測が悲観的になりつつある事を報じたが(関連ニュース)、ここに来て大手調査会社による市場予測の下方修正が相次いでいる。
まずDIGITIMESの記事によると、調査会社大手のIHSは、2019年の市場予測を前年比マイナス7.4%に下方修正した。同社は昨年12月の時点では2.9%のプラス成長と予測していた。
IHSによると、7.4%の減少は11%の減少を記録した2009年以降で最大。メモリに加えASSPも売上が急落しており、半導体業界は過去10年間で最悪の年に向かっているとIHSは指摘している。
もう1社、半導体業界専門の調査会社IC Insightsも2019年の市場予測をマイナス9%に下方修正した。同社は年初の時点で1.6%のプラス成長と予測していた。
IC Insightsによると、1984年第1四半期から2019年第1四半期までの計141四半期において、四半期ごとの売上推移で10%以上の市場下落が起こったのはわずか7回。2018年Q4から2019年Q1にかけて起こった17.6%の市場減少は過去4番目に大きなものだという。