エネルギー効率が最も高いAIアクセラレータを開発するカナダのUntether AIがIntelらから1300万ドルを調達
2019年4月1日、カナダのAIチップスタートアップUntether AIは、資金調達Aラウンドの成功を発表した。
Untether AIはカナダのトロントに本拠を置く2018年設立のAIチップスタートアップで、ディープラーニング推論用のチップを開発している。ファウンダー3人のうち2人はトロント大学の出身、これまでにチップビジネスに関わってきた経験があり、市場投入したチップの数は10億個以上との事。
同社の開発している推論チップは、演算ユニットとメモリ間のデータ転送のボトルネックを解消する「processing-near-memory architecture」により、一般的なアーキテクチャの1,000倍に当たる毎秒2.5ペタビットという速度でデータをプロセッサに転送可能。バスを使ってデータをプロセッサに転送するコストを完全に無くし消費電力を大幅に削減できるため、推論効率を劇的に向上できるという。
今回、Intel Capitalをはじめとする投資家から計1300万ドルを調達しステルスモードから脱したUntether AIは、既にプロトタイプを完了している「エネルギー効率が最も高いAIアクセラレータ」の市場投入を目指す。